HOME>施工事例> 古民家再生 >蔵の移築・再生 その3(建て方)

蔵の移築・再生 その3(建て方)

蔵の移築・再生 その3(建て方)
所在地 三重県三重郡菰野町
竣工年 平成22年4月
  • 蔵の移築・再生 その3(建て方)
    この蔵は、桁行5間、梁間3間で1階15坪の2階建の木造です。小屋組は長野県上水内郡小川村の赤松材が使用されています。
  • 蔵の移築・再生 その3(建て方)
    マイスターを目指す3人のドイツの方たちが作業中です。柱・梁・棟木・垂木・野地板は狂いが無くしっかりと建てられました。
  • 蔵の移築・再生 その3(建て方)
    これが古材?と思うほどキレイに仕上がっています。当社の大工が一つずつ磨き上げた甲斐がありました。
  • 蔵の移築・再生 その3(建て方)
    地元の大工さんに指導を受けながらお手伝いされたドイツの方々です。ドイツでは、時計・家具・石材など様々な業種に「マイスター資格制度」があり、中世以来、長い伝統と高い品質を保つ基盤となっているそうです。自国の技術だけでなく、他国の伝統技術を学ぶようです。この地で修行を終え、また他県へ出発されました。
  • 蔵の移築・再生 その3(建て方)
    こちらは平成26年に現地の三重県を訪れた時の状況です。お施主様がご自身で少しずつ作業されているそうなので、完成はもう少し先とのことですが、だいぶ仕上がって来ましたね。
  • 蔵の移築・再生 その3(建て方)
    こちらは正面です。
  • 蔵の移築・再生 その3(建て方)
    玄関です。入口扉窓は、弁柄(べんがら)塗りが施されています。赤い彩色は、伝統的赤色顔料によるもので、この塗装を弁柄(べんがら)塗りといいます。多く社寺建築に利用されていますが、木材の防腐、防虫効果とともに神仏の御加護が人々に伝わるようにという意図があったようです。
  • 蔵の移築・再生 その3(建て方)
    板葺屋根が葺かれていました。木材の薄板を用いて施工してあります。
  • 蔵の移築・再生 その3(建て方)
    壁は、焼杉板張りです。杉板の表面を焼いた昔ながらの焼杉板です。焼いて表面を炭化させることで耐候性・耐久性が増します。
  • 蔵の移築・再生 その3(建て方)
    全景です。当社から移築・再生された「蔵」が店舗として甦り、開店の日を待ちわびています。